小が大を喰らうリパッケージ(再構成する)というFlipboardのコンテンツビジネス

リパッケージ

リパッケージという概念をご存じでしょうか?

再構築とも似てて、またキュレーションという概念もこれに近い。

要は、どこかにしまい忘れて一見、無価値のように見えていても、

実はそれらの古い材料を集め、新たな視点を加えることで再び息を吹き返す
といったコンテンツビジネスです。


ニューヨークタイムズを喰ったFlipboard


新聞社のアーカイブには、もともと文化とか芸術、生活、人生といったような視点でみると、
時代の変化に流されないような稀有な価値を持った情報が残っているわけですが
いわゆるアーカイブというものは表に出て目立つような特性がありません。

奥深く眠っているといったような状態ですね。

この件に関連してジャーナリスト佐々木俊尚さんのメルマガで、興味深く考えさせられるお話がありました。

Flipboardという雑誌メディアのある活動が大変に目を惹いたという話題です。

フリップボードは前に、「2014年に亡くなった著名人」という特集を組んだようで、
これが実はFlipboard史上最も読まれることになったコンテンツになったという話。

オモシロいのは、この特集ネタにあります。
つまり死亡記事の寄せ集めのソースがどこから来たかというと、ニューヨークタイムズのアーカイブだということです。

コピペとは違います。
Flipboardがうまくニューヨークタイムズのアーカイブ記事を掘り出しそれらを
「リパッケージ(再構成)」して、ユニークなコンテンツに変身させたということなのです。

ニューヨークタイムズとしては、フリップボードに対して面白くないかもしれません。
もともとは自社の記事ネタだったものをすっぱ抜かれたように感じるかもしれませんが
おそらくそれ以上に、衝撃を受けたことと想像します。

つまり、そういう手があったか!というわけです。


リパッケージはキュレーションにつながる


このリパッケージは、通常ホームページやブログ形式で重視される
トップページの意味をも変える意味でも衝撃的でした。

情報はトップページから階層的に並ぶ、という従来の考え方があるわけですが
いまやネットではトップもボトムもなく、とにかくフラットな状態で関連しあっていると
捉えるべきでしょう。

私たちが知りたい情報はトップページにある必要はさらさらなく
知りたいときにわかりやすく提示されればそれでよいわけです。

また、リパッケージは古い記事をまとめなおすという作業ですが
限りなくキュレーションと近い概念かと思います。
ただキュレーションは一般的に、トレンディな最新の話題に注目することが
多いことに比べて、過去に埋もれたものを引っ張り出して再構成するという点で
違和感があるかもしれませんが、再構築によって新たな価値を生み出す、
という点においてはキュレーションと同じかと。

私たち一般のブロガーでも、これはなかなか気づきにくい発想ですが
新しい情報だけを見るのではなく、過去に先輩たちが汗を流して作り上げたコンテンツを
別の視点で見直すということは、ビジネス面でも新たな可能性を示唆しているのではないでしょうか。

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