こちらのテーマは、ネットとリアルがもろに衝突している出来事のひとつとして採り上げてみました。
実はこれかなり奥が深く、次のように2つの記事に分けてみました。
ひとつは、スキャン代行・自炊代行を利用することで読書スタイルが劇的に変化し、紙離れが加速していく現状とここに至った背景の解説を試みます(→この記事)
もうひとつは、依然として法的にグレーな部分があるようで何かと対立軸を生み出している現状とこれからのことを考察します(→次の記事)
因みに私は、スキャン代行は今後も『ありであってほしい』愛用者です(^^)
その便利さは以下を読んでいただくとお分かりになるかと。。。
スキャン代行(自炊代行)というビジネスはこう広がった
今でこそスキャン代行とか、自炊代行、あるいはこれを生業とした『自炊屋』と呼ぶ言葉が普通に使われるようになりました。
ただ、そうはいっても『自炊ってなに?』という方々もいらっしゃるはずなのでまずはそのあたりからお話していきます。
スキャン代行あるいは自炊代行というのは、紙の本を電子化(ほとんどがPDFでのダウンロードか、記録メディアでの納品)してもらうサービスのことです。
Wikipediaによると、書籍の電子化にあたってデータを「自ら吸い込む」ことから「自炊」と呼ばれるようになったとあります。
そんなことしなくても、Kindleだってあるし楽天koboだってあるし・・・と思われるかもしれませんが、すべての書籍を電子化できているわけではないので需要に追い付いていないし、まだまだ不便な点も残っているわけです。
スキャン代行はそのあたりの間隙をうまく突いたビジネスとしてスタートしました。
私自身は使い始めたのは昨年からですね、スマホで読んでも苦にならないくらいに高精細化されてきたせいです。
世の中の自炊代行ビジネスはデバイス(スキャナーや電子ブックリーダー、スマホなど)が進化してきたタイミングとあっていて、もっと早く2010年くらいからでしょうか。
Amazon Kindleも日本語対応になったのは第三世代(2010年8月~)からですし。
つまり、KindleとかiPadが登場しこれに同期するようにこれまで企業向けで割と高価であったドキュメントスキャナーが安価な形で降りてきて、個人レベルでも『自炊』ができるという環境が生まれてきたせいです。
今はますます電子ブックは広まりつつある世の中ですが、この当時はまだまだ流通量そのものが印刷された本や雑誌などに比べると激少でした。
そこにかさばらない電子情報でどこでも持ち歩けるという利便性も加わって、また正規の電子書籍とは違った利点もあって(ここが問題のひとつにもなっているわけですが)、SCAN代行は広がり続けているようにみえます。
自炊代行SCAN SHINAGAWAを例に一度使うとやめられないわけ
スキャン代行業者や自炊代行業者は、比較・評価も含めてググるだけでたくさん出てきます。
紆余曲折あるこの業界では、廃業することも多いですがサービスの進歩も著しく、ここでは私が愛用させてもらっているSCAN SHINAGAWAを例にして、どれほど便利なのかをご紹介いたします。
あなたも一度はまるとやめられないかもです。
ワンストップでスマホからスマホへ
自炊のもともとの概念からすると、手持ちの本(新品でなく汚れてても可)を裁断し、スキャナーにかけてPDF化するという流れが基本です。
もちろんこういった使い方も多いでしょうけど、実は『紙』に一切触れることなしに電子化された本を手に入れることのほうがその便利さをより深く理解できます。
SCAN SHINAGAWAでの活用例ですが、紙の本をAmazonや楽天に注文し、その本の送り先をここにします、自分の住所ではなく。
そうすると、翌日か翌々日にはドロップボックスにPDFで納品されているという段取りです。
スピードから考えるとAmazon Primeのお急ぎ便とほぼ同じ感触。
つまり自炊屋さんに本が到着すると、あとはすごく早いという感触です。
自炊屋さんへは、あらかじめ所定の金額をデポジットしておき、そこから自動的に差し引かれるといった具合です。
スマホでAmazonをチェックし、注文し、あとは自炊屋さんからの納品を待って、スマホで本を読むといったワンストップのスタイルです。
ページ数、カラーの設定などで容量が変わり、つまりデポジットから引かれる金額が変わります。
それで・・・・
そんなんだったら、Kindleで買えばいいじゃん、と思われたかもしれませんが、違うのですよ。
先ほども書いた通りに、すべての本がKindle化されていないこともありますが、実はもうひとつ大きなメリットがあるわけです自炊だと。
これが次にお話するシェアという概念です。
自炊電子書籍のシェアという概念
さきほどドロップボックス(Dropbox)にPDFで納品と書きました。
このドロップボックスにあるPDFは簡単に他の人と共有ができます。
ここなんですね、大きな違いは。
Amazonだと当然ながら、アカウントで閲覧できますけどそこにはシェアといった概念はありません。
普通、紙の本や雑誌を本屋さんから買ってきた場合、その本って誰かのものであっても、手にすることで誰でも見ることができますよね。
あれと同じようなイメージです。
買ってきた本と同じような利便性があるわけです。
ところが、このあたりに自炊のもつ危うさが潜んでいまして、スキャン代行ビジネスが法的に取沙汰されたり、裁断済みの書籍がヤフオクで取引されたりで論議を呼び起こしています。
このあたりを次の記事で詳しくみていきたいと思います。